DIARY

パラダイス銀河

2019-01-01から1年間の記事一覧

時空間だけが僕たちが支払うことのできるもので、自身のプロパティと呼べるようなものは他には存在しない。あらゆる物事、複雑な様相もミクロなyes/noの重なり。 文化というのは生存スロットが各々にふりあてるゲートであり、出発の時点でスキャンが行われる…

憂鬱は軽やかに夜を乗り越えて、目を覚ますのをまつ。酩酊は人生の諸々の営みと同じように小細工でしかない。 抽象的に沈んでいく人間に具体的な軋轢が追加されると、重たいだけだった憂鬱は棘を持ち始める。抽象的な理由で人は死んだりしない。それらは弾丸…

美しいものは何も訴えかけてこない。それ以外の全ては、騒がしく、要求する。語りかけてくるものはいつだってそれ以外で、僕たちは叫び声から遠くに行かなければならない。美しいものは、所以を話し始めたりはしない。ただ静かに、そこにいる。何かを理解し…

形状記憶のマットレスに、僕の体の形。生活で失うものはない。得体の知れない連続がファントムペインとなりそこに横たわっている。 明晰夢を見ている人間。夢を見ている人間。見ない人間。