DIARY

パラダイス銀河

#081

死ぬまでのわからない時間を埋めるに値する作業とか生活とか、そんなものもう見つからない気がしている。死ぬのもなんか勿体無い。痛いのとかはすごく嫌だ。酒の席で初めてあった人たち。僕だけが生きていない。よく笑ったりする。話をずっと聞いているけれど、何もわからなくなって、何も話すこともない僕は電話をするふりをして店をでる。間違った方法で人生にがっかりしてるという気配もどうでもよくなって、空っぽなまま毎日が忙しい。朝起きて顔も洗わないといけないし、歯も磨かないと、飯も食わないといけない。生活は難しい。死に向かって、同時に退屈を満たしている生活のあれこれが欺瞞に映らなくなる日は多分こない。僕はそんな自分を認めたりしないだろう。絶望はもう楽しくない。ただわからない。文字は頭に入ってこない。部屋に物は増えない。