DIARY

パラダイス銀河

#038

ところで今日は、"You're an earthly comfort" こういう表現に出会った。雰囲気。

暑さが少しずつましになってきて、空の青さが彩度を取り戻している。この一週間で世界がコントラストを無理やり上げた感じにえらく雑な作りだなと言いたくもなるけれど、涼しさに免じてよしとしている。

僕自身に変化はない。誰かが行ったように、結局昨日の僕をやめることのできる僕は今日にはいないということなのだ。なんとなくやっているけれど、実際の生活にはスピード感が戻ってきている。あちこちで仕事をしている。僕はどこで生まれてどこで育ったのか、帰るべきところなどもう失われている気がする。失われている。

ゆっくり動いた方がいい。ゆっくり話した方がいい。言葉一つ一つの切れ目も読めるくらいゆっくりでも構わない。酔っている時は自然にできる。それから物音はなるべく立てない。抑揚をつける。目を見て話す。目があって笑ったりすることは意外と大事なのだ。自分の話はしなくてもいい。名前で呼ぶことも大事かもしれない。話さないよりは、話し掛けた方がいい。ランダムを生活に放り投げないと、それこそ死ぬまで退屈で仕方がない。

日記を書いたりする時期はこれまでにもあったしこのブログもそうなのだけれど、結局どれも見返したことはない。文章にしてまとめ上げた時点でそのことは整理されて、もう一度僕に戻ってくることはない。僕にとって何かを書いて残すことは憑き物を落とすことで、僕は歪んだレンズを何度も言葉にして捨てている。僕は自分がどれだけ醜かったか振り返るつもりもなければ、過去に純粋さを見出そうともしない。それらはその時点時点で僕に取り憑いていた足枷で、それらを脱ぎすてる堆積が現在の僕のレンズにまで辿り着いている。正しさまでの距離は並行で1ミリも近付いていないのは当たり前なのだけれど、あらゆる地点での自分にとっての納得のパーセンテージを限りなく100に近付けることだけが僕にはできる。この段落は特に脳の足りないバカみたいなことを書いているけれど、見返さないからよしとしておこう。それでは