DIARY

パラダイス銀河

僕が心底腹正しいのは、僕がどこまでも正常だということだ。いささか我慢できないのは、どこまで言っても正気だということだ。狂うことができない。手足はガッチリと縛られている。もっとずっと若い頃に僕が死にそうになった言葉の羅列をまたなぞっている。今それは救いの言葉の様子を見せている。祈り方を知らない僕は、体を切り刻んで自分を確認する壊れた精神も持たない僕は、ただ弱々しい苦しみをなぞって、知りもしない誰かの許しを請おうとしている。