DIARY

パラダイス銀河

夜でも朝でもない時間に名前が付いていない理由を、僕は随分と昔に考えたことがあるような気がする。誰も起きていないからなのでは、とふと思った。すっかり大人になって、夜が生活になり朝は夢の中でぷかぷかと浮かんでいる。夏が始まったと誰かが言っていたので、公園でビールを開けた。ボートを漕ぐカップルと遠くから目があったような気がしたのは、気がしただけだ。平成最後の夏が文字通り最後の夏になり何もかも、本当に何もかもが最後になったとすれば、何もかもを良しとする。

雨音がだんだんと強くなる。遠くにあるiPhoneが点滅している。