DIARY

パラダイス銀河

#080

久しぶりに古本でも買いに行こうと思い街まで。天井高くまで積み重なっていた。シオランの思想の黄昏があった。タイトルだけ知っていた。シオランはずっと読んでいた。ある時点から、その主張がただくどいとしか思えなくなり読むのをやめた。しかし僕が彼の提起する、ある意味では”本当の”問題を乗り越えたということではなく、グロテスクな問いかけに僕は楽しさを見出せなくなっただけなのだ。あらゆる問題。解決したいところは同じ。哲学がすっかり面白く無くなったのは、解決したのではなく単純に飽きたのだと感じてなんだかバカバカしくなった。哲学には忘却があらかじめ用意されている。他のあれこれは忘却を探している。そんなふう。